ITのイメージは日々の生活を便利にしてくれて、楽しませてくれるもの、と感じている人は多いでしょう。そんななか、実は日々の安心を提供できているのもITの力によるところが大きいのも事実です。GPS機能で大切な人の命を守ることができたり、デジタルサイネージが緊急の情報を正確に伝えてくれるなど、普段生活しているだけでは気づかないピンチの時の役割がITには託されているのです。

無人航空機無人航空機は例えば1970年代から農業分野で農薬散布などの用途で使われていました。
その後1990年代に入ると米国ではこれまでの有人戦闘機や偵察機に替わって遠隔の地からでも操縦できる無人航空機を利用した偵察機や戦闘機を開発し、これを実戦にも使うようになりました。

近年では平和利用として測量写真や映像撮影に利用されたり、米国の大手通信販売会社はその国土の広さから人の手を経ず無人航空機を利用して宅配を行うという試験的な試みがなされて、又、これが販売促進用のビデオとしても紹介されました。
我国でも都会から離島に向けてこれを使って薬を届けられるかどうかのテスト飛行も行われニュースにもなりました。
携帯やスマートフォン、タブレット端末機からITを利用した遠隔操作のできる無人航空機を使うことで、心肺蘇生を行うことのできるAEDと呼ばれる自動体外式除細動器を迅速に運搬できるようになりました。

人が運搬する場合には交通事情などから目的地に到着するにはなかなか時間がかかって手遅れになることが多いものです。
心肺停止して十数分以内にこの機器を使えない場合には死亡率は高くなると言われています。
これを利用することによって20分内外のうちに直線距離で届けることができて人命を救助することも可能になりました。

このAEDはAutomatedのAとExternal体外式のEとDefibrillator除細動器のDからなる医療機器の略語です。
心肺停止した場合にはこの機器が心臓の動きを判断して自動的に電気ショックが必要かどうかの判断を行います。
そして必要と判断された場合には電気ショックを与えることで正しい心臓のリズムに戻します。
このような器具は学校や職場、船舶や公共施設には設置されています。

使い方については素人でもわかるように音声や画像で指示を出してくれるようになっています。
まずふたをあけると電源が入るタイプのものが多いのですが、中にはスイッチをオンするタイプのものもあります。
患者の衣服を取り除き電極パッドを1枚は胸の向かって左上の部分に、あとの1枚は胸の向かって右下の心臓の下部の素肌に直接貼り付けます。
その間胸骨圧迫は続けると良いとされます。

離れて下さい心電図の解析中ですという音声が流れたら自動的に解析が始まります。
電気ショックを必要とする場合はショックが必要ですと音声で教えてくれますから、その場合にはショックボタンを押します。
その後直ちに胸骨圧迫を再開し指示に従いこれを繰り返します。
このようにIT技術の発展で人命が救われることがあります。

気づいていない?ITは人を守る!

ITは気づいていないようで色々な場面で人を守ってくれています。
遠隔地にあって医療機関にかかっている場合、例えその施設に適切な医療設備が無くとも映像をインターネットを通じて送受信することによって、都会の設備の備わった医療機関と連絡が取れ繋がって適切な治療を受けることが可能になる場合があり、尊い人命が救われることになります。

同じくIT技術を使えばインターネット回線を使って防犯カメラを設置することで色々な場所から確認でき犯罪の抑止力になってくれます。
高齢者が認知症になって徘徊を繰り返すような場合にはどこに所在しているか分からず、いつ交通事故に遭うかも知れないものですが、これもGPSのついた機器を所持することで携帯電話を利用してもその居場所がつかめるようになります。
託児所等に預けた子供が虐待などを受ける心配がある場合には、携帯電話やスマートフォンからでも防犯カメラからその映像確認がとれるようになり、子供の身を守ることにつながりより安全で安心な生活ができるようになります。

我国は自然災害の多い国とされています。
地震や津波、洪水、土砂災害その他災害等の緊急事態が起こった場合にもIT技術を利用した防災アプリがあれば緊急地震速報を教えてくれたり災害から身を守ることができ家族等の居場所の確認や連絡がとれることになり、集合場所を決めて集まったり危険を回避することが出来ます。
災害が発生した際はその避難場所や津波の避難施設も表示されますし、ハザードマップも表示できるようになっていますので二次災害に巻き込まれることなく適切な場所へ避難することが出来ます。

最近では共同住宅に限らず一般家庭でも防犯砂利や防犯カメラを取り付けたりするケースも増えて来ています。
高齢者も年齢と共に体の機能も少しずつ低下して来るものです。
IT技術の発展で自家用車を運転する際もアクセルとブレーキを間違えて急発進して店舗の中まで突進してしまうという緊急事態に至る事故も起こっています。
これが自動運転が可能になると危険は回避されて安全に車で用事を足せるようになると言われています。

IT技術の発展によって家電製品や家具などとも連携ができるようになり、自分の脈拍や体温、血圧、その他の管理もできるようになりより健康な生活を送ることができるようになって来ているとされています。
そのうちスーパーで購入した食品類もカロリーや塩分とか糖質の摂取量も成分表示から読み取れるようになり、健康管理に生かせるようになると言われています。